バイアグラはクセになる

喜んでいる中年男性

1990年代の前半にアメリカで狭心症を改善するために開発されたSildenafilは、臨床試験では思う様な効果が発揮されませんでした。
このために、試験の中止を決定して回収することにしたのですが、なぜか被験者が返却に応じないというケースが頻出しました。
いぶかしく思った研究サイドが問診により調査を実施したところ、勃起不全に対しての効果が確認されたのです。
そこでSildenafilは、これを対象とした治療薬として提供される様になりました。
この様にして誕生したのが、世界中で一大センセーションを引き起こしたバイアグラです。
なお、バイアグラの作用機序は、5型Phosphodiesteraseという加水分解酵素の活性を抑制するという内容です。
これは、血管を拡張して血流量を増加させることにより、血圧を下げるということを目的としています。
ところが、この作用は男性性器周辺に限定して発揮されるために、性的な刺激をきっかけに勃起可能な状態になります。
服用後、30分から1時間程度で効果が発現し、5時間から6時間持続することになります。
ちなみに、時間内であれば複数回のプレイが可能で、しかも勃起不全に至った原因は不問です。
つまり、精神的な問題が原因であろうが、身体的な問題であろうが関係ないということで、これが爆発的に人気を集めた原因の内の一つと考えられます。
ただしバイアグラは、いわゆる媚薬の様に感度が向上するという作用はなく、精力剤の様に性機能が高まることはありません。
あくまでも勃起不全を改善するということに限定して作用するので、正しい理解のもとで利用しなくてはなりません。
また、元々は血圧を下げるということを目的としていたので、著しい低血圧や高血圧の人の利用は禁止されています。